wowowで放送された『独立少年合唱団』を観ました。
詳しい内容は↓
なんの前知識もなく、『ちびノリダーがでてるんだよなー』と録画した作品。
この年になると、老眼が進もうが中年太りが始まろうが白髪率が増えようがお腹にピロリんがいようが多少の動揺はあるけれど、受け入れることができる。グズグズ言うけれど(笑)受け入れて受け流す。
でも、10代の少年にとっては、成長と言う変化は受け入れるのが困難な場合もあるよな。経験値が違うもの。
と、いう感想。
絶対に間違えるなと言う方向にちゃんと間違える。
うんうん、わたしも同じ間違いとしたからわかるよ。
人生の方向音痴。
でも、彼には一緒に間違えてくれる友達がいて、一緒に立て直そうとしてくれる友達がいる。
その友達の姿をもっと信頼すればよかったのに。
全寮制の学校で暮らす、いろんな事情で14,5歳の少年たち。
その事情に対して多くは語られないけれど、『孤独』であることは確か。
『孤独』の中にいるから、相手の『孤独』に対しても敏感で、自分以上に孤独なものがいれば、それを苛んだり囲い込もうとしたり…。
社会を、世界を、変えられる力があると信じて疑わない未熟さと熱さが切ない。
だって、現実はその程度の熱量では溶けることは無いということを大人になったわたしは知っているから。(彼らにとっては灼熱の太陽ほどの熱さのつもりでも実際はお湯も沸かせない春のひだまり)
むかし、オーディション番組に出場していたボーイソプラノの少年に対して、ほかの審査員(司会者だったかな)は絶賛していたのに対し、小室哲哉さんが『今はそのボーイソプラノでみんなを圧倒させているけれど、それは期間限定だということを忘れちゃいけない。それ以降のことを考える必要がある』とちょっと水を差すようなことを言っていた気がする。
昔すぎてうろ覚えだけれど。
少年期の宝石のような瞬間を大人が金儲けのために消費することに対する至極まっとうな意見だと思った。
ちなみに、その少年をずーっと三浦大知さんだと思い込んでいて、Folderと言うグループはそのオーディションで集められていたんだと。
声変わりでグループを抜けて、三浦大知としてソロ活動を始めたと聞いたとき、『ちゃんと小室さんの意見を聞いたんだなぁと感心したもの(笑)
実際は沖縄アクターズスクールに通う子供たちが集められたグループの一員だったのね。変な勘違いしてたよ。
その一瞬の宝石のような声を心のよりどころにしてしまうと、それを失った時、乗り越えることが難しい。
思春期をちょっと拗らせてしまった少年たちの通過儀礼的な物語。
美しい少年たちの声で大好きな『大地讃頌』が聞けて幸せでした。