第三候
魚氷上
うおこおりをいずる
解けた氷の間から魚が姿を現す。頃です。
池や湖の氷も薄くなり始めるころです。
着々と春は近づいてますね。
暖かい日と寒い日が順繰りにやってきます。
三寒四温ってやつでしょうか?
子供の頃に読んだ漫画では、凍った湖でスケートを滑っているシーンがよく登場してました。
ひだのぶこ先生の『銀色のフラッシュ』で主人公が子供の頃そこで練習してたような気がする。
あと、上原きみこ先生の『青春白書』でも近所の凍った池で練習してたよなー。
上原きみこ先生は名古屋で漫画を執筆してらっしゃいました。
『青春白書』は1981年から1983年に連載。
当時男子にも飛べていなかった4回転を飛んでしまったヒロインが登場します。
ちょうどその頃、名古屋では伊藤みどりさんが全日本ジュニアで優勝し(1980年)注目を集めていました。
伊藤みどりさんは(私の記憶では)コンパルソリーが苦手でなかなか国際試合ではいい成績を取れなかったんです。
でも、彼女がオリンピックに出られる年齢になる頃にコンパルソリーからショートプログラムに移行し、メダル圏内に躍り出ました。
多分、このことが無かったら、いくら3回転半が飛べても、いや、4回転が飛べたところでメダル圏内にはいかなかっただろうなぁ。
もちろん、伊藤みどりさんは凍った池で練習していたわけではありません。
ちゃんとしたスケートリンクに通ってらっしゃいました。
でも、私たちが子供の頃は屋外のスケートリンクは当たり前にあったし、私も冬になると遊びに出掛けたものです。
天然の氷のスケートリンクは、素敵だとは思うけれど雪は積もっているだろうし、表面はガタガタだっただろうし、滑りにくかっただろうなぁ。
いや、やっぱりそれはフィクションの世界のお話なのかしら?
アイススケートシーズンもそろそろ終わり。
春はすぐそこです。