風日晴和

毎日楽しく忙しく

星の王子様なあなた。

先日、仕事場の人が『アナと雪の女王Ⅱ』を観に行ったそうです。

それはそれで面白かったそうですが、その時の予告が『スターウォーズ』の最新作だったそうです。

その時、主人公が女の子だったことに疑問だったそうです。

だって、男の子が主人公だったでしょ?って。

聞くと、シリーズの一番最初しか観てないそうで、ずーっとルークが主人公だと思っていたそうです。

そっかーと、一応、説明。

今回のシリーズの『スターウォーズ』はルークたちじゃなくネクストジェネレーションの話なんだよ、あの女の子はルークの弟子なんだよと。

じゃ、フォースって何?って聞かれたので、明確にこうだって言えるほど詳しいわけなじゃいので、『うーん、魔法とか超能力とか指輪の力とかそういう奴』と適当に答えたら、じゃ、何故フォースとともにっていうの?

知らんがな(笑)

正しく力を使わないと暗黒面に行っちゃうよーただしくフォースを使おうねーってかんじじゃないなかーと、適当に返事をすると、そういう曖昧さを許さないその人は次から次へと質問攻め。

心の底から面倒くさくなったので、『観るの?』って聞いたら、『観ない、だって前に観た時つまらなかったんだもん』

 

私、今まで何のために説明してたの?

あなたがつまらないって切り捨てた映画を私は楽しく観ていたし、今だって頑張って説明した。なのに、つまんないから観ないのね?

 

説明の必要あったのかしら?

そしたら、その人は『観るんだったら説明を聞く必要ないじゃん(ネタバレになるから)観ないから教えてほしいんじゃん』

そういう考え方もあるのね(笑)

 

去年、仕事場で『星の王子様』をみんなで感想を言い合う機会があった。

私は2回目でしかも、翻訳が読みやすかったので普通に面白かった。

世界で一番好きな本!になるほどの繊細さは残念ながら持ち合わせてなかったけれど、それなりに感銘を受けた。

でも、仕事場の人たちはあの王子のしつこい質問攻めや相手の都合を考えないおしゃべりが我慢ならなかったそうです。あの王子のせいでずっとイライラしていた!って(笑)何をどう感動すればいいの?って言われても、知らんがな(笑)

 

ああ、可哀想なサン=テグジュペリ

 

そんなことを思い出したのは、その人のその質問攻めや私の都合をお構いなしのおしゃべりのせい。

多分、世界中であの時あの瞬間は操縦士さんと私はシンクロしてました(笑)

あれだけ王子には文句を言っていたのに、自分でも同じことするんかい。

と、言うわけで、この『しつこく質問攻めをする行為』を星の王子様現象と呼ぶことにしました。

度々あるこういった質問にはできるだけ自分の答えられる限り答えますが、質問者の事は『星の王子』と呼ぶことにします。(ごめんなさい、サン=テグジュペリ

 

そんな『星の王子様』ですが、私の好きな漫画『バーナード嬢曰く。』②で

『女の子が読んでたらモテそうな本てなんだと思う?』って質問に遠藤君という男の子がわかんないと言いつつ『星の王子様とか?』って答えます。

その答えを聞いた質問した女の子たちの『うわぁー』って台詞と表情が仕事場のみんなと同じ感想だったんだろうなぁ思わせて笑ってしまったことがあります。

 

そんなに『うわぁー』になるかな、『星の王子様』。

私はできれば光文社古典新訳文庫の『ちいさな王子』か倉橋由美子先生の訳された『新訳 星の王子さま』を読みたいです。