七十候
款冬華
ふきのはなさく
雪の下から蕗の花が咲きはじめる頃。
款冬は『冬の氷を破る』という意味なんだそうです。
まあね、アスファルトだって突き破るんだもの、氷だって突き破るでしょう。
植物ってもしかしたら生き物の中で最強なのかもしれません。
伏して待つことが出来るんだから。
寒くて仕方がありませんが、そーっとそーっと春の足音が近づいてきました。
蕗の薹も冷たい土の中でじっと待っていました。
待望の春、芽が出る時が。
私たちの生活も、身を縮め口を覆う日々が長く続いています。
でも、必ず春はやってきます。
大きく背を伸ばし、マスクなんてとっぱらって、みんなで春を楽しみましょう。
それまで、もう少し、我慢、我慢。