WOWOWライブ
『ツインズ』
出演
りょう
作・演出
あらすじ
大海原が見渡せる海辺の一軒家に東京から家出して一度も帰らなかったハルキが娘のイラを連れて帰ってくる。
ハルキの兄リュウゾウ、リュウゾウたちの老父の介護をしている女ローラ、家事を一手に引き受けているトム、子供を生んだばかりのユキと夫のタクトが暮らしている。
粗暴なハルキ、かたくなに食事をとらないタクト。
何かがおかしい家族の食卓。
むかーしに長塚圭史さん演出のお芝居を観て、『多分、もう2度と見ない…』と決心しました(笑)
つまらないんじゃないんです。
怖いの、ただただ、怖い演出なんです。
なのに、観てしまった・・・・。
はい、怖かったです(笑)
怖かったんですが、大好きな古田新太さんと大好きな吉田鋼太郎さんの濃ゆさが怖さを薄めてくれました。
でも、観る意味がありました。
舞台上では多くを語ってませんが、その家の外は放射能に侵された世界。
父は娘をそんな世界から逃そうとします。が、娘は行く気が無い。
汚染された世界を受け入れている人と受け入れがたい人。
受け入れたくなかったのに、大事な人が受け入れてしまったためにどうでもよくなった人。
今の世界に、このコロナ渦の世界にリンクしていました。
蔓延されたコロナに抗おうとする人々、仕方がない事として受け入れている人々。
アクリル板のあちらとこちらで全く違う考えの人がいます。
あちら側に人にはこちら側の恐怖ははわからないし、こちら側の人にはあちら側の人の気持ちがわからない。
また、長塚圭史さんの演出の作品を観るか?と聞かれたら、多分、観ないでしょう(笑)
だって怖いんだもん。