風日晴和

毎日楽しく忙しく

『罪と罰』と舞台『罪と罰』とロマンティックロシア

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舞台のチケットが取れたので、ドストエフスキーの『罪と罰』を読みました。
19世紀のロシアはなんかもう、閉塞感で息苦しい。
何ページか読んでは休み、イラっとし、再び読み始め、またイラっとする(笑)
読了するのに、2か月くらいかかってるのに、物語自体はほんの何日間の苦悩なんだもん。
もう、ずっと叫んでましたよ。
人を死に至らしめる資格のあるものは100の善行を行える者でなく、ぐずぐず後悔しないやつだ!
ラスコーリニコフ!あなたの分裂ぶりにこっちは大変だよ!!!
ま、こんな感想しか出てこない私にロシア文学側も願い下げでしょう。すまん、ドストエフスキー

で、無事に小説を読み終え、いざ劇場に。
ちょうど、Bunkamura ザ・ミュージアムで『ロマンティックロシア』がやっていたのでお芝居の前に鑑賞。
時代は同じくらいなのに、びっくりするほどカラフルでロマンティックで美しい絵がありました。
でも、そこかしこに感じる閉塞感。ロマンティックではあるけれど、どこかリアルでない、夢物語のような絵画。

舞台は…。
もう、三浦春馬君が美しくて。
美しいんだけど、やっぱりイライラして(笑)
演出も舞台装置も演者さんも私のイメージする19世紀ロシアの閉塞感をぴったりビジュアル化しててよかったです。
ただ、私の一番好きな台詞があまりに軽く言われたのでちょっとショック。
あと、ラストシーン、あれはやりすぎだったような気がする…。かっこよかったけど。



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