ちょいと前からWOW WOWで『赤毛のアン』が放送されている。
『母をたずねて三千里』を見ていた時に、そのことをブログに書いたら 『赤毛のアンの原作を読みながら観ていた』という方がコメントをくださった。
なんて素敵なんだろう!真似させていただこう!と、すぐさま本屋さんへ。
村岡花子先生訳もいいけれど、せっかくだから違う人がいいなと、掛川恭子先生訳の『赤毛のアン』と『アンの青春』を購入してきた。
放送が始まったら、それに合わせてちょっとずつ読むんだ♡なんて思っていたけれど、ページを開いたら、もう止まらなくて!
アンのめくるめく様な想像の海に夢中になってあっという間に読み終えてしまいました(笑)
10代の頃に読んだときは私は『アン』側の人間でした。
これからやってくるであろう輝かしい未来に思いをはせ、たゆまぬ努力は必ず実を結び、もちろん、思い通りにならないことはあるかもしれないけれど、コントロールできるに違いないって、根拠のない自信をみなぎらせてた、あの頃。
今の私は『マリラ』側の人間です。
終わりがまだ彼方ではあるけれど確実に姿を見せ始め、日々を惰性で過ごす。
煩わしいのは自分の事以外で起きる出来事。
淋しいような、腹立たしいような、諦めににも似た感情。
そんな時、アンのような未来のかおり溢れる少女が瞳を輝かせてやってきたら、なんて幸せなんだろうって。
昔はよくわからなかった、マリラの心の変化がグッと心にしみるようになりました。
色々やらかしちゃうアンが可愛くて仕方がない。
その感情に戸惑うマリラの姿に何度涙したことか…。
とても、素敵な読書体験でした。
きっかけをくださって、ありがとうございました。
アニメの方も、さすがにあの一冊を50話にしなきゃいけないせいか、亀のように進みません(笑)