『ミステリと言う勿れ』を楽しく観ています。
もともと原作漫画が大好きなので、『けっ!菅田将暉かよ』と非常に失礼な気持ちでおりましたが、尾上松也さんの池本さんがちゃんとあの口をやってくれたという好印象を持ち、整くんにはちょっと圧が強いけれど、ダンゴムシは可愛かったので、今では毎週楽しみにしております。
(見ていない人にはなんのこっちゃですが笑)
先だっての、9話は特に印象的でした。
友人だと思っていた橘高に裏切られた天達たち。
『どうして、俺たち友達だったじゃないか』
罪を重ね、さらに命まで取ろうとした男は、友達だった筈なのに。
判断を誤り、罪悪感に苛まれながらも思うようにいかない人生に苛立つ。
『俺の方が成績が良かったのに!』
学生時代は自分の方が優秀だったのに、四面楚歌になってしまった現状。
でも、学生時代の成績なんて人生の評価のほんの一部分でしかないんだよ。
成績を取ることよりも、その成績を取るためにどんな努力をしてきたか。
そのどんなの部分が、成績を取るための勉強だったのか、未知なものへの探求だったのか。
かつての友人はその頃の彼ではなく、モンスターになっていた。
恐ろしくもあり、悲しい出来事。
犯罪とまでは行かなくても、モンスターに変わってしまった学生時代の友達はいます。
中学生時代はとても朗らかだったのに、高校生になった途端に気難しくなった同級生。
多分、彼女はそれこそ保育園の頃から中学生になるまでずっと同じ環境の中で『朗らかであること』知らず知らずに強いられてきてたんでしょう。
それが、高校生になって自分の事を知らない人たちの中にあって、やっと自分らしく生きることが出来た。
偶然街であった時、あまりの変わりっぷりに驚いてショックを受けましたが、大人になるにつれ彼女の気持ちがわかるようになった。
無理をしてたんだなぁって。
もちろん、彼女は橘高のように人を陥れようとしたり犯罪に手を染めたわけでもありません。
逆に、自分らしく生きるために、友達に好かれることよりも自分を優先することを選んだに過ぎない。
子供だった私はモンスターに見えてしまったのかもしれないけれど、実は逆で、本当の彼女に戻っただけだったんだな。
旦那さんにも小学生の頃からの幼なじみがいます。
わたしも仲良くしてもらっているとってもいい人なのですが、お金にルーズなのです。
独身時代に貸したお金をいまだに返してもらえず、会うたびに『いつか返すからね、いつか返すからね』と言っているそうです。
ただ、旦那さんは『貸したお金は返ってこないもの』と思っているし、それはそれでいいみたい。
でも、転職を繰り返したり、自分の稼ぎに見合わない所に住んでいたりと改善すべきところはたくさんあるし、その事を指摘して勧めてものらりくらりと生活を変える気はないみたい。
それで生活が出来ているなら何も言わないけれど、また最近、お金を貸してくれと連絡があったそうです。
その時はさすがに『ああ、もうダメだ」と思い、断ったそうです。
9話を見て、その友達の事を思い出し、
『あいつもモンスターになっちゃったよ』
悲しそうにつぶやいた旦那さん。
そもそもお金を貸したり、返すことをちゃんと要求しなかった自分がその友達をそういう人間にしてしまったのではないかと思ったようです。
さて。
そんな色んなことを想起させる『ミステリと言う勿れ』ですが、今クールでどこまでやるのかな?
まだまだ謎(ミステリ)が残っているからシリーズ化するのかなぁ。
間違っても無理やり終わらせないでほしいよ。
シーズン2も楽しみにしてるから、もう『けっ!菅田将暉かよ』ってもう言わないから。