5月の読書記録です。
今月はお勉強月間だったので仕事場での電子ブックでの読書だけでした。
☆太宰治
療養所での生活を余儀なくされている青年の友人への手紙。
二十歳の青年の割には『中二か?』と思うほどに、うぶ。
百戦錬磨の看護師たちにかかったら、可愛くて仕方がないだろうなぁという印象。
☆宮沢賢治
猫の事務所
猫が働く事務所の中でのいじめのお話。
寒さに耐えきれずかまどの中で眠るためにいつも薄汚れているかま猫が他の猫に意地悪される。でも、たった一人だけ自分のことをいじめない上司のために頑張ってお仕事をしようとするんだけど、他の猫によって上司の信頼を失ってしまうという悲しいお話。
可愛いお話かな~?なんて思ったら、思ってたんと違う着地でちょっとびっくり。
☆芥川龍之介
あばばばば
奥ゆかしい若奥さんが子どもを生み母になり、図太さを得たことを、好感をもちつつちょっと残念に思っている男の、まったくもって手前勝手なお話。
今月は日本人なら知っているであろう作家さん、太宰治、宮沢賢治、芥川龍之介の短い読んだことのないお話でした。
普段だったら絶対には手に取らないけれど、やっぱり面白いなぁ。
特に、宮沢賢治の『猫の事務所』はとっても怖かったよ、うん。