風日晴和

毎日楽しく忙しく

処暑 禾乃登 こくもの すなわち みのる 

処暑 

禾乃登こくもの すなわち みのる 

稲が稔る

 

そうです。

もうすぐ、稲が稔ります。

もうすぐ、新米が出ます。

もうちょっと、頑張って。

だって、どうせ保有米を出したところで、口の肥えた人が5年前のお米を美味しく食べてくれるかい?どっかでだぶつきが出るに決まってる。

だから、もう少し、もう少し待って。

 

と、偉そうに言ってますが、ご存じの方もおられましょうが、うちは実家が兼業コメ農家で、生まれてこの方お米をほぼ購入したことがない。

結婚してすぐに『平成の米騒動』が起こり、あの年はさすがに購入したけれど、その時は売っていたのがタイ米で、炊き方も食べ方も知らず、美味しくなくてへきへきしたのを覚えている。

 

それからは実家のお米を大事に大事にいただいている。

貰うばっかりじゃないよ、ちゃんとその都度付け届けは怠らない。

労働の対価にはならないかもしれないけれど、それは身内割引をしてもらってる。

 

仕事場の上司にご実家がコメ農家って人がいて、田植えの時期と稲刈りの時期になると有休をとっていた。

今年の田植えの時期は有休をとってなかったので、聞いてみたら『もう高齢の両親には稲作は無理なので、親戚に田んぼを任せることにした』と言っていた。

うちのようにちっさい田んぼではなく、自宅にコンバインがあるようなコメ農家さんでも年齢には勝てない。

どんどんコメ農家は減っていき、コメの生産も減っていく。

いまはまだ、みんながお腹いっぱいになるくらいのお米を作ってくれているけれど、いつか、お米はブランド米だけになって、日常の食材ではなく特別な日だけに食べる高級食材になっちゃうかもしれない。

 

だったら、最近美味しくなったタイ米を食べるからいい?アメリカ米を輸入する?

 

日本の農家を守ろう!なんて、偉そうなことは言わないけれど、日本の美味しくて安全なお米を未来につなげる為に、今回のコメ不足の問題をちゃんと考えてみたい。

 

とはいえ、今回のコメ不足は台風と地震働き方改革がもたらしたタイミングの悪さが招いたアクシデントだと思うよ。

 

 

 

今週のお題「お米買えた?」