あの日の前の日。
霙交じりの雨の中、旦那さんはちょっとした手術をした。
術後は痛そうだったけれど、無事に終わったし、帰宅した。
猫たちは旦那さんの不在が理解できず、淋しそうだった。
次の日、顔を出したら元気そうに座ってた。
朝ごはんも食べたよ~と。
ただ、昨日の今日なので痛いのは痛いそう。
お昼の時間になって、洗濯物を持って一度帰宅することに。
帰り道、手術が終わったことを祝おうと、一人、豪勢なランチにビールを(笑)
家に着いたら、昨日の疲れとホッとしたのとビールが相まって、猫たちとちょっとお昼寝をした。
その数時間後にあんなことになるなんて。
8年たった。
もしも、手術の日が一日ずれ込んでいたら、どうなってただろう。
8年たって、あの時旦那さんがいないことを淋しがっていた猫たちはもういない。あの時、祝杯を挙げたお店はもうない。
時間は残酷で、時間は優しい。
8年たった。
あの時手術した場所、ずーっと痛いままだったけど、今年初めてあまり痛さを感じなかったと言っていた。
身をよじるような痛みも辛さも、いつかは思い出になる日が来るのかもしれない。
薄れていく痛みに罪悪感を感じながら。
でも、思い出になっても忘れることは無いから。
時間は優しくて、時間は残酷。