WOWOWで放送された映画の感想を書いてます。
『ルート225」
詳しいあらすじはこちら↓
わたしの仕事場はなんやらミスをしたり聞いてたことをすっかり忘れてたりしたとき、
言った言わないになった時、
『え?もしかしたら違う次元から来ちゃった?パラレル??』というと、
『そっかー、パラレルかぁ、だったら仕方がないねぇ』と言われます。
いい職場でしょ(笑)
本当に聞いてなかったのか忘れちゃったのか定かでない場合、言った言わない、聞いた聞いてないに確信が持てない時、グレーゾーンの時ってあるでしょ?
そういう時、追及して殺伐とした空気になる位なら、パラレルワールドを使った方がいい場合もあるんです。
『あー、だったら聞いてた私はどこに飛ばされたんだろう、苦労してないかなぁ』までがセット。
『ルート225』
2006年公開の映画です。
今までいた自分の世界とはちょっと違う世界に弟と飛んでしまったエリ子とダイゴ。
ちょっと違うの違うが『両親がいない世界』
ローティーンの生意気盛りでありながら、まだまだ両親が必要な年齢で突然ふたりぼっちになってしまった。
もう、二人が可愛いの。
お姉ちゃんは弟に当たりが強いんだけど守ろうとするし、弟は男の子だからお姉ちゃんを守ろうとする。
でも、頑張ろうとするんだけど、子供だからパパとママが恋しい。
弟君はね、素直に淋しいと言えるけど思春期の入り口にいるお姉ちゃんはそれを素直に言えず悲しい夢を見て枕を濡らす。
ラストがなかなか衝撃的なので、人によってはトラウマになるかもしれません。
わたしは穿った大人なので、違う解釈をしてしまいましたが(それを書くとネタバレになるので割愛)あのままの終わりでいいんだと思います。
大人はほかの次元に飛ばされても多分、ふつうに生活できると思うの。
『え?聞いてない』
『あら?そうだった?』って誤魔化して生きるなんで全然平気。
その違和感を『年齢を重ねたせいかもね』と強制的に消化できる。
でも、子供たちにはつらいことだと思う。
今まで当たり前のようにあった世界が、がらりと変わる。
子供たちにとって、自分を守ってくれる人がいない現実と戦わなくてはいけないのは大変なこと。
それでも、時間が経てばあの子たちも大人になってあっけらかんと前を向いて歩き始める。
主演の多部未華子さんが初々しくて可愛らしい映画でした。