WOWOWで放送された映画の感想を書いてます。
wowowの回し者ではありません(笑)
『女子高生に殺されたい』2022年日本
監督 城定秀夫
出演 田中圭
河合優実
莉子
詳しくは↓
物騒な題名ですが、中身はけっこうまじめなお話でした。
ただただ、『女子高生に殺されたい、しかも、首を絞められて』という願望をかなえるために9年間準備し、実行に移そうとする男性の物語。
『オートアサシノフィア』
・自分が殺される状況に性的興奮を覚える性嗜好のこと。
映画のために作られた性癖ではなく、実際にあるそうです。
難儀なことだ。
むかし、『マリリンに逢いたい』という映画がありました。
離島に住むワンコさんがガールフレンドのワンコちゃんに会うために3キロの距離を泳いで逢いに行くという実話をもとにした映画。観てないけど。
友達が『純愛っぽく言ってるけどさ、結局発情期ってことでしょ』と冷静にコメントしたんが忘れられない(笑)
犬でも人間でも、性的な衝動を抑えるのは難しい。
ワンコさんに『3キロも泳ぐのは危ないからやめなさい』つったって、聞くわきゃない。
でも、人間は理性がある。だから、止める・・・・訳ではない。
理性があるからこそ、計画を練り上げて、練り上げて、時が来るのをじっと待つ。
衝動的に動かない。殺してもらう女子高生が罰を受けないように細心の注意を払う。
いいんだか、悪いんだか。気遣う場所が違うんだ。でも、本人はいたってまじめで本気。
ただ、観ているうちに、その頑張るさまに、間違っているとは思いつつも、主人公の願いを叶えてあげたくなる。
それくらい、切羽詰まっているんだもの。
誰からも理解されない性嗜好。
人生をかけた、たった1度の望み。
お金とか権力で蹂躙しようとしている訳じゃないから、許してあげて・・・・と思ってしまう。
いや、ダメだけどな。
題名でドン引きしたけど、観てよかった映画でした。