自転車での通勤時信号待ちをしていたらその横にいた小学生二人が堂々と信号無視をしていった。
3~4年生くらいと1~2年生くらいの男の子。
車が来ないのを見計らって~の、ダッシュ。
もしもね、もしも、その男の子たちがそのまま同じようなダッシュで学校に向かったら、そこまで思わなかった。
学校に遅れちゃうから慌てたのかな?とか、おなか痛くなっちゃったのかな?とか、どうしても信号無視をしなくてはいけない理由があっての、やむを得ない状況があったのかもしれない。
そんな子たちをわざわざ追いかけてまで怒りません。
でも、その子たちは横断した後、歩き始め、なんだか達成感すら漂わせていた。
それを見た瞬間、ブチギレるわたし。
その子たちを自転車で追いかけて、声を掛けました。
『君たち、いま、赤信号で渡ったよね?』
突然、知らないおばちゃんから声をかけられ、ビビる子供たち。
『赤信号で渡っちゃいけないことくらい、わかっているよね』
か細い声で『はい…』
『もう、あんなことしちゃダメだよ。もしも何かあったらお父さんとお母さんが悲しむよ』
さらにか細くなって『・・・・はい』
『じゃ、気を付けてね』
と言って去りました。
ああ。
また、やっちまった~!!!!
ごくごくたまに、こういうおせっかいをやらかします。
いや、言ったことは後悔はないし、間違ってはいないと思うけれど。
今時のお子さんは怒られなれてないし、知らないおばさんに声をかけられてびっくりもしただろうし怖かっただろうなぁとも思う。
(実際、仕事場の人と旦那さんにその話をしたら、そりゃ、怖かっただろうね~と笑われた笑)
自分はそんなこと言えるほど立派なのか?キレて声を掛けるのだって2メートルくらいの強面のおっさんにできるのか?人を見てキレてんのかい?と自問自答もします。
それに、その子たちの信号無視はもうすぐ始まる夏休みに浮かれぴょん吉になっちゃっただけでしょう。
だって、そのぴょん吉ちゃんたちは神妙にわたしの説教を聞いてたもの。
説教途中で、その神妙さが可愛くなってくるほどに。
可愛げのない子だと、『ばばぁにはカンケーねーじゃーん!』とか言うのに、ぴょん吉ちゃんたちは反省の面持ちだった。
本当はいい子なんだよねぇ。
ちょっと、冒険をしてみたくなったんだよね。
信号無視という悪い子ステージをクリアしたくなっただけ。
ただそのあとに、『通りすがりのおせっかいな説教おばちゃん』という敵がいただけのこと。
でもね、でも、いつか。
ぴょん吉君が大人になって、君たちのような子供ができた時、この『通りすがりのおせっかいな説教おばちゃん』が敵ではなかったことに気が付いてくれると思うの。
そして、これからも、自問自答を繰り返しつつ、説教おばちゃんは説教をするのです。
悪い子ステージ、そう簡単にクリアなんかさせませんよ。