風日晴和

毎日楽しく忙しく

4月の時点で今年一番と言わしめた『フランケンシュタイン』

最近と言っても4月に読んだ本なのですが、その時点で『今年一番面白かった本!』と宣言してました。

メアリー・シェリー作 『フランケンシュタイン

それから半年が過ぎ何冊かの本を読みそれはそれなりに楽しくおもしろいのですが、やはりこの作品を超える小説に出会えていません。

 

読みながら、脳内で舞台化してました。

もちろん『怪物』は藤原竜也さん。これは決定、何度でもいう。藤原君しかいない。

怪物の生みの親でもあるフランケンシュタインは柿沢勇人さん。

 

荒ぶる怪物、おびえるフランケンシュタイン

読んでいるうちに、物語を読んでいるのか舞台を見ているのかわからなくなる。

読者でもあり観客にもなれる小説に出会えるなんて、幸せこの上ない。

 

もともと、わたしは本を読んでいてもその風景を思い浮かべることをしない。

出来ないわけじゃないけれど、そういう想像をしてしまうとインナーワールドに入りこんでしまって物語をそっちのけてしまう。

 

むかし、ある演出家さんが『あまりに美しく舞台を作りすぎると観客はお芝居を見ないで自分の中に入っていってしまう、だから、どこかに笑いを入れたり驚きを入れたりして舞台に引き戻す必要がある』と言ってました。

舞台でも小説でも、自分をその情景の中に入れてしまうとそれはもうその物語そのものではなくなってしまうので、あえて、少し距離を置く癖がついている。

そのおかげで、お気に入りの小説がドラマ化や映画化されてもイメージと違うとかはない。そもそもイメージしていないから(笑)

 

そんなわたしの癖を吹き飛ばし物語に引きずり込んだ、久しぶりの作品。

もしも、高校生の頃に出会っていたら絶対に演劇部で上演してたと思う。女子高だけど(笑)

 

今年も残すところ、3か月弱。

フランケンシュタイン』を超える小説に出会えるかなぁ。

楽しみ、楽しみ。

 

 

 

今週のお題「最近おもしろかった本」