風日晴和

毎日楽しく忙しく

遠い場所からエールを送る。

今週のお題「応援」

 

 

私には5つ年上の兄がいます。

彼が高校受験の頃、いろいろ追い込まれてたんだろうなぁ、夜中に爆音で音楽をよく鳴らしていました。

(夜中とは言っても私が子供で早寝だったからそう思っただけで、今思うとそんなに遅い時間じゃなかったかも)

兄のピリピリした態度、夜中の爆音。

はっきり言って、超ムカついておりました。

そんなん聞いてないで勉強すりゃあいいじゃんよー!

 

彼はとてもまじめな人で、頑張り屋さんです。

なのに、それを見せるのが嫌いな人なので、表面上では『It`s so easy!』を装ってましたが、どんどん余裕余裕が無くなって来てたんでしょう。

 

その爆音で聞かされていた音楽が『浜田省吾』さんのアルバムでした。

 

当時はまだ小学生だった私。

その良さを解る筈もなく、ただただ迷惑な迷惑なアーティストだったのです。

(1㎜も浜田省吾さんは悪くありません)

その後、兄は希望の高校に受かり、自身の夢の為に入った高校生活が楽しかったようで、その後、彼のステレオから『浜田省吾』さんの曲が流れることはありませんでした。

 

そして、私はというと、暢気な受験生だった私は特に追い込まれることもなく高校生になりました。

その時に仲良くなったしーちゃんが『浜田省吾』信者だったのです。

信者は布教するもの。

私もちょっと大人になっていたので(笑)なんとなくあの頃の兄の気持ちもわかるようになっていたし、しーちゃんからの絶大なプッシュもあってよく聞くようになってました。

 

上京する時も、『浜田省吾』さんのアルバムカセットを購入して新幹線の中で聞きながら故郷を後にしました。

とは言え、そこまで大ファンというわけでは無かったんですよ。

コンサートにも行ったことも無かったし、自分で購入したアルバムはこれだけだったし。

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私はわたしの夢を実現するために忙しかったし、音楽を聴く時間をもたないで時が過ぎ、旦那さんと出会いました。

 

その旦那さんも『浜田省吾』信者だったのです(笑)

 

私と『浜田省吾』さんストーリーは未だに続いてます。

 

そして、私に迷惑をかけた(笑)兄は『父』になり、その子は今、受験生です。

受験真っ最中の甥っ子にCDをプレゼントして兄たちの睡眠を邪魔してやろうか!という悪魔の囁きは無視することにして(笑)

4月、彼の桜の咲くのを見届けたら、私の眠りを妨げたアルバムや青春を彩ってくれたアルバムや独りを支えてくれたアルバムや二人で聞いたアルバムなどなどをパッケージしてプレゼントしたいと思っています。

 

それまでは、遠い場所から、夢に向かって頑張っている君にエールを送ろう。

 

大丈夫。

今、君のやっていることは来年の、5年後の、10年後の、すべての君の糧になるよ。

無駄なことなんか一つもない。

 

旅を続ける力を蓄える時間。

羽ばたく力を鍛える時間。

 

 

君が人生の時。

それはまだ、はじまったばかり。