二十三候
紅花栄
べにばなさかう
紅花が盛んに咲く頃。
紅花で思い出すのは、『源氏物語』に登場する「末摘花」。
深窓の令嬢で世間知らず。
髪は美しいけれど、それ以外はちょっと残念な女性。
鼻が赤いので『末摘花』なんて言われるけれど、純真一途な女性で、最後には光源氏の妻の一人として幸せに暮らしました。
花言葉は『化粧』『装い』、これはあまり源氏物語の『末摘花』から変え離れてますが、もう一つは『包容力』。
待つことしかできなかったとも言えるけれど、それでも許し待ち続けた彼女にはぴったりのお花だったのかもしれません。