『真夏の夜の夢』
潤色:野田秀樹
演出:シルヴィウ・プリカレーテ
敬愛する野田秀樹さんがシェイクスピアの『真夏の夜の夢』を大胆に潤色した『真夏の夜の夢』
シェイクスピアのお芝居は観ている方だと思っていましたが、初めて舞台で見るのかも。観たつもりでいたわー。だって、『ガラスの仮面』で上演されていて、台詞もばっちり入っているんだもん(笑)
とは言え、そこは野田さんなので小田島雄志先生の翻訳を下敷きにしていてそこかしこに台詞は残ってるのだけれど、何故か舞台は割烹料理屋さんになっているし、妖精の世界と人間の物語だった筈なのに、メフィストが出てきたり…。
ちょっと誤作動を起こしそうになりました(笑)
それでも、演出は素晴らしく、メフィスト役の今井朋彦が痺れるほどにかっこよくて、数か月ぶりのお芝居が『真夏の夜の夢』で良かったなぁとしみじみ思いましたよ。
特に舞台で拝見するのは2回目の今井朋彦さんが素晴らしすぎました。
今年、文学座を退団され、これからテレビや映画などにも引っ張りだこになることが予想されますが(既に半沢直樹にもご出演されているようですね)この人だけは舞台の世界だけに閉じ込めておきたい!と我が儘を言いたくなります。
宝物は人に見せずに独り占めしたいタイプなので(笑)
久しぶりの劇場にちょっと震えました。
一つ置きの席、お芝居中もマスクの着用、退出は指示に従って、パンフレットやグッズの販売などは無し 等々、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、観客を演者をスタッフを劇場をお芝居を守る工夫がなされていました。
今まで通りとはいかないけれど、やっと劇場に戻ることが出来た。
それが一番うれしい。