風日晴和

毎日楽しく忙しく

小さな箱の向こう。わたしとインターネット

私がインターネット始めは30歳になるかならないかの頃。

旦那さんの友人が不要になったパソコンを譲ってくれたのがきっかけ。

デスクトップで、今のノートパソコンから考えるとでかいけれど、その当時は『こんな小さな箱が世界とつながっているのか!』と驚いたものです。


 ブログも一般的ではなく、ホームページが主流だったのを覚えています。

TwitterInstagramなんて無い時代。

人力検索サイトはてなは覚えてる。

その時の印象は、情報や知識を持っている賢い人しか入れないところ。でした(笑)

20年経ってまさかここでblogを始めるとは思っても無かった。

ウインドウズ95とか98とかビスタとかいろいろななんやらが通り過ぎて行ったなぁ。

プロバイダーがどうのとか、ダイアルアップがどうのとか、多分、旦那さんに聞いたらちゃんと覚えているんでしょうけれど、私は全然覚えておりません(笑)

 

 

結婚して数年経ち、まわりに仲の良い人もいないし、職場の人はちょうど子育て中でもあったので私なんぞにかまってもくれない。

旦那さんは仕事で忙しく、わかり易い孤独な主婦でした。

 

そんな時に出会ったのが、ポストペット

so-netポストペット、覚えてる人はいるでしょうか?

私はこのピンクのくまにほれ込みまして、ポスペのメールソフトを使っていました。

ペットにしていたのはペンギンの『茉莉花』とハムスターの『鼓太呂』だったけれど(笑)

この子たちにお使いに行ってもらうために、ポスペを使っている人と知り合わなくちゃいけない。

そういう人たちを引き合わせるためのポスペのサイトがあって、そこでメル友ってのを募集できたの。

そこで同世代の女性と仲良くなって、メールでたわいのない話や愚痴を送りあっていました。

 

もしかしたら、世界で一人ぼっちなのは私だけなのかもしれないと沈んでいきそうだった自分を引き上げてくれたインターネット。

世界中にいるたくさんの一人ぼっちを引き合わせ、孤独から救ってくれた。

この小さな箱の向こうには、たくさんの人がいて、今も、私の言葉を聞いてくれている。

 

 

ポスペでやり取りしていた女性とは今でも仲良しです。

大人になってから出来た大事なお友達。

 

 

ありがとう。

たくさんの人たちに出会わせてくれて。

 

 

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」