七十二候
鷄始乳
にわとりはじめてとやにつく
ニワトリが卵を孵すために抱く頃。です。
生き物の中で鶏が一番早く春を感じ取ることが出来るのだそうです。
春はすぐそこですね。
子供の頃、ご近所に小さな養鶏場を営んでいるお宅がありました。
お世話している女性が小柄で、うちの母くらいの年齢だった筈ですが少女のような微笑みを浮かべる無口な方でした。
卵を買いに行くと、にっこり微笑んでいくつかの卵を私の手に乗っけてくれました。
時が経ち、その女性は病気で亡くなり養鶏所も取り壊されました。
父から話を聞いたら、その女性は障害をお持ちだったそうです。
それでも、家族は彼女の自立の為に小さいながらも養鶏所を作り、素晴らしい鶏を育て、その鶏たちは美味しい卵を産み続けました。
家畜にストレスの無い飼育を目指す『アニマルウェルフェア』という考え方が注目されています。
その女性の養鶏所の鶏たちも、優しい彼女にお世話をして貰い、幸せであったと思います。
40年前、確かに『アニマルウェルフェア』な飼育をしていた人がいました。
デイジーちゃんはニワトリではありません(笑)
さて。
令和3年度の七十二候が七十二候になりました(笑)
2週目になるので、色々と迷走しましたが、二十四節気と七十二候にまつわるあれこれで落ち着きました。
お付き合いありがとうございました。
令和4年度の七十二候が2月4日に始まります。
もういくつ寝ると、春ですよ。