風日晴和

毎日楽しく忙しく

令和四年 清明 鴻雁北 こうがんかえる

清明 

 鴻雁北

 こうがんかえる

雁が北に帰っていく。頃です。

 

 

つばめが南からやって来たと思ったら、次は雁が北に帰ります。

 

終わりが見えない戦争。

その北の地に雁たちは帰ります。

戦地で卵を産み、育てるのです。

秋には無事に戻ってきますように。

 

最近は観ていないのですが、池上彰さんの番組が好きでした。

以前、彼がこう言ってました。

『戦争を終わらせるのは難しい』と。

今の状況をみると、『確かに』と思います。

だから、始めないことが大事だと。

日本は島国なのでお隣の国が攻めてくるという状況はピンとこないかもしれません。

でも、よく考えたら、韓国に支配されている竹島、中国が固有の領土だと主張している尖閣諸島、ロシアが占拠し続けている北方領土

日本の土地にほかの国が干渉しています。

でも、戦争になっていません。

どうしてでしょうか。

日本は戦争を放棄した国だからです。

武器ではなく、外交で交渉で主張しているから。

もちろん、手緩いと思う人もいるでしょう。

外交ヘタかと思う人もいるかもしれない。

でも、今回の戦争を目の当たりいして思うのは、先人が戦争を放棄してくれたことへの感謝とそれを維持するために働いてくれている人たちへの感謝です。

 

たった一人の政治家の決断が世界を巻き込んだ戦争をはじめました。

全く関係ない雁たちが卵を産み健やかに育てることが出来ますように。