風日晴和

毎日楽しく忙しく

記憶の底にあるドラマ

今週のお題「もう一度見たいドラマ」

 

むかーし、むかし、私がまだ10歳くらいの頃に見たドラマが忘れられません。

でも、題名も内容もわかりません。

うっすら覚えているのが、朝靄、草原。

異世界に迷い込んだ主人公。

記憶がない。一人ではない。物知りのおばあさんに聞きに行く。

 

『探しているんです。馬と記憶を』

『馬と記憶は足が速いからね』

 

この二つの台詞だけを覚えています。

 

もう40年前の事だし、日々記憶が薄まっていきます。

検索したりして探していますが、見つかりません。

 

もう馬の姿も忘れてしまいました。

その尻尾すら捕まえられないままかもしれません。

本当に足が速いんだから。

 

それでも、記憶の底にあるあのドラマ。

 

物語の結末はどんなだったんだろう。

どうして馬を探していたんだろう。

 

記憶と馬は謎だけを残して去ってしまった。

 

 子供の頃の記憶なんて、夢のようなもの。

夢か現か。

同じ夢を見た人がいたら、夢から覚めることができるのに。

 

 もう一度見たい、あのドラマ。