こんな本読んだよ。
『十五少年漂流記』
『蠅の王』
☆桐野夏生
『東京島』
いわゆる漂流ものが読みたくてこの3冊をチョイス。
『東京島』と『蠅の王』を再読した後に『十五少年漂流記』を読む。
完全に順番をミスった(笑)
なんというか、『蠅の王』はその窮地に子どもながらも立ち向かおうとするんだけれど、経験の無さとか未熟さがピュアな部分を蝕んでいく。
『東京島』は最初っからえげつなく、ダメな人ばかり出てくる。
でも、そこが人間らしい。
無人島に漂着するという極限状態にあって、ちゃんとするなんて無理だよ!!!!
と、その無理と無茶を実行するのが、『十五少年漂流記』。
そりゃ、いろいろ誤解や諍いや過ちはあります。
でも、最終的にはみんなで力を合わせて、大いなる敵に立ち向かい生還するんだ。
ありえねー。
誰一人闇落ちしないんだぜ。
闇落ちしかけても、ちゃんと気が付いてくれる人がいて、引き上げてくれるんだもの。
ありえねー。
そんなに素晴らしい子供たちなのに、(そういう時代だから仕方がないのだけど)差別はするんだよ。
誰よりも知識が豊富で、誰よりも冷静で、誰よりも思慮深い青年には選挙権がない。
国と言う後ろ盾がない状況ですら、その国の常識を持ってくる正義面したガキどもに、終始イライラ(笑)
イギリスの少年たちはそんなに偉いんか!!!
多分、先に読んでいれば『少年たち、頑張ったね!』って楽しく読めたと思うのに。
そういう意味で、順番は大事です(笑)