お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」
それは多分保育園に通っていた頃の体験。
わたしはその日保育園をお休みして寝ていました。
多分、おたふく風邪か、麻疹に罹って高熱が出て寝ていたんだと思う。
熱にうかされていたわたしは何故か『裏のユミコに三輪車を持って行かなくちゃいけない』と思いお布団から抜け出して三輪車を当時うちの裏に住む幼馴染のユミコちゃんに三輪車を持って行こうとしました。
ただ、裏のユミコちゃんちとうちの間には用水路があって、その用水路を超えなければユミコちゃんちには行けなかったのです。
わたしの記憶は用水路を三輪車片手に渡ろうとして…まではあります。
気がついたら母の腕の中でお風呂に入ってました。
その姿を近所のおじちゃん、おばちゃんたちが覗いていて、喜んでいたのを覚えています。
後に聞いた話だと、わたしは用水路に落ちていたのを発見され救助されたみたい。
寝ていたはずのわたしがいないのに気が付いた母が用水路に落ちているわたしを発見してお風呂に入れたところで意識を取り戻した。
そんな感じでしょうか。
もしも、母がわたしがいないことに気が付かなかったら?
用水路の落ちていることに気が付かなかったら?
わたしは今ここにいないかもしれません。
自分自身は『死ぬかと思った』とは思わなかったけれど、母にしてみれば、『死ぬかと思った』と思ったのかもしれません。
でもさ、大人になってよくよく考えると。
どうしてその当時の大人たちはわたしをお風呂に入れたかな?
普通、救急車じゃないか?
だって、おたふく風邪だか風疹に罹っている幼児よ?
その幼児が用水路に落ちてるのよ?
普通、救急車呼ぶよね?
何故、自分ちのお風呂かな?
いや、冷え切って汚れてるけどさ(笑)
そんな状況なのに救急車呼ばないって、それが一番『死んでたかもしれない』って思った瞬間でした(笑)