20年前のマンションを売りに出したときのこと。
そのマンションは犬猫の飼育OKで、駅から20分ほどの距離だったけれど、住宅街にあったので静かでとっても気に入ってました。
ただ、旦那さんの職場から遠かったので、引っ越して3年ほどだったけれど引っ越すことに決めました。
そのマンションは買った時と同じくらいの値段で売りに出すことができました。
あとは、買ってくれる人を待つだけです。
家の中は磨き上げ、モノを減らし、電気を煌々とつけ、窓を開けて待ち構えてました。ほどなく、内覧希望の人が現れました。
結婚を控えたカップル。
なんでも女性の方の実家がすぐ近くで、このマンションができた時に『結婚したらあそこに住みたいな~』って思っていたんだそうです。
犬好きで、できれば犬を飼いたいという希望もあって…。
と、瞳をキラキラさせて内覧してくれました。
そのキラキラとは対照的に男性の方は一歩引いてました。乗り気では無いみたい。
結局、この話は破談になりました。
そのカップルの結婚とともに…。
次に来たご夫婦は、アパート暮らしなんだけれど、内緒で猫を飼っていて、『にゃー』と鳴くのもはばかられる毎日が可哀そうなので引っ越すことを決心したとのこと。
こちらの奥さんは猫用の扉を見ては、瞳をキラキラさせ、うちの愛猫娘の歓待に頬を緩ませ、押し入れに隠れている長猫、次猫に『驚かせてごめんね』をご挨拶。
その姿を旦那様は遠くの方からニコニコと見守っていて・・・・。
そして、このご夫婦が購入することになりました。
わたしたちもなんとなくこの人たちに購入してほしいなって思ってたので、嬉しかった。
20年経ったけれど、まだ、あのマンションに住んでいてくれてるのかなぁ。
いま、20年前マンションを売って新しく建てたこの家を売りに出しています。
売りに出して、2か月。
最近やっと内覧希望の人がやってきました。
旦那さんは半日かけて家じゅうを磨き上げ、モノを減らし、電気を煌々とつけ、窓を開けて迎え入れたそうです。
残念ながら、不成立に終わりました。
売り手の希望と買い手の希望がマッチするのは本当に難しい。
ただ、旦那さんがこの人!この会社!と決めた信頼するできる不動産屋さんがいるから、寄り添ってくれるから不安定な今の状況を頑張れる。
現在進行形です。
はやく、過去形にならないかなぁ(笑)
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by よくわかる!不動産売却 不動産売却の基礎知識を解説